【人生】珍歩鼓太郎の1日
珍歩鼓太郎の1日
僕の名前は珍歩 鼓太郎(ちんぽ こたろう)どこにでもいる普通の男…いや、
チンポだ。
今日も何てことない、普通の一日が始まる。
朝起きたら出勤前にまずは顔を洗う。顔も体もさっぱりして、その日の仕事を元気に迎えたいから。
この1DKのマンションに暮らしてもう2年、築年数もそこまで経ってないし、近くにスーパーもあるから特に不満はない。
ただ…
どう考えても洗面台のサイズが僕のサイズに合ってないような気がする。気のせいかもしれないが。
営業職の僕は常にネクタイで身を引き締める。社会人としての、当たり前の嗜みだ。
カバンも持って、いざ出勤。
今日はこれから3件は外回りしなきゃ…!
お昼休みは公園で一人寂しくコンビニ弁当。一人寂しく、とは言っても、周りには同じような企業戦士を見かける。
彼らが休憩をしてるのか、それとも時間つぶしにサボってるかはわからないけど、同じ境遇の人がいると思うと、勇気が湧いてくる。
外回りも終わって、商談も成立……。上司に報告し、直帰していいと言われる。
一人で飲みに行くのも悪くないが…たまにはリフレッシュでもしたいと思っていたところだ。
ーーマッサージだ。
僕は、半端に早いこの時間を使い、マッサージ店に行くことにした。
場所は五反田。
駅の周りのビル群がある中、ちょっとした路地裏に入ると個室マッサージの店があり、受付を済ませ個室に案内された。
シャワーを浴び、横になって女性マッサージ師に身体の凝りをほぐしてもらう。
「どこが凝っていますか?」
ー肩とかですね。
「こういうお店はよく来るんですか?」
ーええ、たまに。
「だいぶ凝ってますね」
ーええ、そうですね。
などというありきたりな会話を、そっけない返事で返してしまう。
何をカッコつけてるんだ、僕は。
どんなそっけない返事でカッコつけても、僕の今の状態はほぼ裸で、説得力も何も生まれない。
それでも、リフレッシュしたいときはどうしてもここに来てしまう。この羞恥心にも似たような感情が行き交う、独特な空間。それがたまらなく好きなんだと思う。
それが男の、珍歩鼓太郎の性なのだ。
マッサージが先に進むと、仰向けの指示をされる。
これだ。
仕事を早く片付け、わざわざここに来たのは、今、この瞬間のためなんだ。
エステシャンの彼女は何も言わず、ただじっと僕の目を見て、僕の身体で一番凝り固まってるところをマッサージして行く。
そして僕はされるがままに……
施術が終わってからは、独特のぎこちない空気が流れ、挨拶も早々に帰宅する。
毎回、「なんでこんな事に金を使っちまうんだ」と思いながらも、どうしてもまた来てしまう。
それでも、毎日同じことの繰り返しの中で、ちょっとした刺激や癒しを求めてしまう。
男とは、そんなものである。
という事で、僕のなんてことのない1日は終わります。それでは、おやすみなさい。
珍歩鼓太郎の1日 (終)
おまけ:珍歩鼓太郎の作り方
珍歩鼓太郎の素材はフェルトです。
これをまとめて型を作っていきます。
胴体と同様に、頭の部分も作り、
胴体と頭を、新しいフェルト素材で結合していきます。この辺から珍歩くんに愛着が湧いていきます。
あとは形を整え
手をつければ完成です。皆さんも是非、珍歩くんを作ってみてください。
それではさようなら。
WEBメディアなんてほとんど身内ばっかで盛りがってんじゃねーかと思っていた #HyperlinkChallenge2016
こんにちは。
いつぶりかの更新になってしまいました、管理人の直(ちょく)です。
もうすっかり「チョクサン」で通ってしまい、会社の上司からも「チョクサン」と呼ばれています。
いや、いいんだけどさ……
まぁそのくらいにはインターネットの人になれたのかな、2016年。
以前はライターとしての活動が主だったんですが、
今ではすっかりCAMPFIREの社員です。
クラウドファンディングのプラットフォームを提供する会社ですね。
バリバリのベンチャー精神で日々色んなプロジェクトに携わり、走り回ってます。
そんなCAMPFIREと良いお付き合いをさせて頂いている石川優太さんから、#HyperlinkChallenge2016 のバトンが回ってきました。
バリバリの編集者やライターではない僕がこうして書かせて頂くのは大変恐縮ではありますが、せっかくなので全力で書きますね。
WEBメディアが世間を動かした1年だった
そういえば、今回のブログのタイトル、攻撃的な感じになっちゃってすいません。
でも「WEB業界狭くてなんか身内だけで盛り上がってるのでは」
と、思ってた時期がありまして。
というのも、自分の周りにいる人に「この記事読んだ?」と言って、ネットでめっちゃバズった記事とかを見せても、まぁあまりいい反応がなかったり。
メディアもライターも増えてきてるのに、ネット民じゃない人には届かない、そんな煩わしさを感じてたんですが、ヨッピーさんはWEB記事で世間を動かしました。
今年一番良かった記事についてはこれを選ばずにはいられない。
なんだこのはてブの数字、見た事ないぞ。
この記事が出た瞬間、PCデポの株価暴落、各メディアにも取り上げられました。
単純に「ヨッピーさんがすげぇ!」という感想ではなく、インターネットでも一企業を、世間を動かす事が出来るんだと、なんだか希望が持てました。
というか今年、ほんと色々ありましたね。
自分の感性と世間とのギャップ
自分が書いた記事も選ぶという事で、以下を選びました。
選んだ理由
結構迷ったんですが、最初にこのネタを担当者さんに言われた時、
「面白い気がしないなぁ……」
と思っちゃいました。(ごめんなさい担当者さん……)
当時のことはあまり覚えてないけど、たぶん書いてる時も記事を提出する時も「これ本当に面白いのかな……?」と、もう何も信じられない正解ってなんなの僕だけおかしいの何なのどうなってんのそれより僕の再就職先どうするのって感じでした(当時無職)
それでも、これ公開したらそこそこ周りからの反応が良かったんですよね。
「なるほど〜」とか「タメになった〜」とか、そういう感想が多かった。
もちろん嬉しかったんですが、それと同時に「自分の感性と世間とのギャップがあるのかもしれない」と思ったんですよね。
このギャップの正体と埋める作業が、今後の僕の課題かなーと思います。
ということで、色んな事が気づけたこの記事を選びました!
次に回す人
このバトンを渡されたのが12月31日の0時くらい。そして書き終えるのが10時くらいなので、ほぼ最終回といっても過言ではないですが、バトンなので最後の最後まで回しますよ。たぶん2017年に持ち越す人多そうだし。
さとうひよりさん
今年はCAMPFIREでプロジェクトを3つも上げてくださった、ライター仲間です。いつありがとうございます。
佐々木ののかさん
僕にバトンが回ってきた時点で「ののかさんに回していいですか?」って聞いたんですが、返事がないのでたぶんやらないかもしれません。
ということで、以下は回しても絶対やらないだろうけどやったら嬉しいなって人です
後藤将弥くん
なんか色んな記事読んでそうだから
家入一真さん(CAMPFIRE社長)
たぶんやらないけど。
以上です。
来年はCAMPFIREで割と大きいプロジェクトが動いてるので、乞うご期待です。ちなみに来年はもっとライターっぽい事をCAMPFIREでやります。
もちろん、フリーライターの直(ちょく)としても、来年も頑張りますので、今後ともよろしくお願いします!
仕事を変えたら「家庭に仕事を持ち込むようになったね」と言われた
この春から今までのフィールドと違う、いわゆるIT企業についた。
それまでの自分は営業だったり人材育成や業務管理とかをしてたんだが、たまに残業したり付き合いで飲み会に顔出したりで遅くなる程度で、家に帰って仕事をする事はなかった(ライター業で記事を書くぐらい)。
それが転職したら、帰ってからもやりかけた仕事をするようになった。「そういうもんだろ」と自分では思ってても、家族は違う。
やはり帰っても仕事をするという事は、その分だけ家族との時間がなくなるということ。自分ではいいと思っている事が、決して他の人間がいいと思ってるとは限らない。
「そんくらいわかってくれよ」と言うのは男のエゴだ。←(エゴって言ってみたかった)
やはり相手は不満に思うし、何なら飼ってる猫も邪魔をする。
「嫁がかまってちゃんなうちが華」と誰かが言ってたような気もするし、自分が勝手に思ってるだけかもしれない。
しかし、どうしてもやらなきゃいけない事もある。今でこそ奥さんも文句を言わないが、いつ言うかわからない。
そこで自分が考えた改善案は「一緒にやる」ということだ。
うちの奥さんは頭がいい。国立の大学に出てるし何なら大学院もでてる。
ブログやっててそのままライターになった自分より頭がいいし日本語も詳しい。例えるなら編集者が隣にいる状況で書いてるわけだ。
自分が書く→添削→直すをやる。なんなら画像加工もやってもらう。(奥さんはデザインとかも出来るのだ)
そうすると夫婦の時間も共有出来るし、夫がどんな仕事をしてるかもわかる。
これが結構いい。仕事が捗る。
ネタ的な事や細かい事には口出しはしないが、面白いか面白くないかの感想もすぐ出る。いい意味でも悪い意味でも、自分のようにネットやメディアに毒されてない人の意見を間近で聞ける環境がある。
もちろん、営業先のお客さんとのやり取りや資料作りなんかは自分でやるけど、記事を書く仕事については最近では一緒にやることにしてる。
「仕事してる俺を邪魔するな」とか「誰のためにやってるんだ」とかいう古い考えはクソ食らえだ。
家族とは同じ時間を共有してナンボだ。「家には寝に帰ってる」なんて言われたら良くない。
何が言いたいかをまとめると、「家庭に仕事を持ち込むなら相手の事も考えよう」っていう事です。
そんな僕は今日もギリギリまで残業して帰路についてます。
帰ったら嫁と猫とあそぶ。
【報告】しれっと転職していました
どうも、ちょく(直)です。
主にインターネットを中心に活動しています。(写真は僕と後輩のドレリーナです。得に意味なし)
私事ではありますが、つい最近父親の会社を離れ、クラウドファンディングサービスのCAMPFIREという会社に転職しました。
別に秘密にしていた訳でもないですが、単純に退職や転職エントリーの波に乗れなかっただけです。
ただ、「お前今何してるの?」という質問も割と多くあったのでこの場で報告させて頂きます。転職したよー!
なんで転職したのか
これは最初に言っておきますが、別に親と喧嘩した訳じゃありません。いや、正確に言うとちょっとしたかも。ただ、親の会社である警備会社が嫌になったからやめた訳じゃありません。
こんなブログ書いてプチ炎上しといてなんですが、今でも業界をなんとかしなきゃいけないと思ってます。
そのためには、まだ若い自分が外の世界で、他の会社で色んなことを吸収しなくてはならないと思い転職に踏み出しました。
なんでCAMPFIREだったのか
もちろん、転職したからにはCAMPFIREを盛り上げたい、クラウドファンディングを広めたいという想いがあります。
なぜ、クラウドファンディングなのか。
ご存知の通り、僕は以前からライターやってたので、転職するというと「編プロとかに行くんじゃないの?」と周りから思われていました。実際そういうところに行こうとも考えたし誘っていただいた会社様もありました。
それでもこの職種を選んだのは、「インターネットで色んな人たちを応援したい」という想いが生意気にも以前からあったからです。
その想いをさらに強くした記事がこちら。
タイトルだけ見るとIQ3くらいの記事ですが、結構反響がありまして。Twitterを見ると「バレエおもしろい!」「バレエの見方が変わった!」という感想が多数ありました。
これについては穴を掘ったドレリーナも「イメージを払拭するいいきっかけになった」と喜んでおりました。
最初は日本おもしろ記事大賞に応募するための企画(佳作だった)でしたが、インターネットを通じてバレエの印象を変えることが出来るんだ! と喜んだと同時に、「あ、自分がやりたかった事ってこれじゃん」と再確認したのです。
今やっと、「自分がやりたかった事が出来る」
僕自身高校から演劇を初め、卒業後もどっぷり演劇の世界に浸かり、海外公演まで行かせていただきました。およそ10年ちょい演劇活動していましたが、色々あって「演劇人」という肩書きを捨てました。
しかし、辞めたと言っても演劇の世界が嫌いになった訳ではなく。ずっと何かの形で携わっていき、頑張ってる人たちを応援したいという想いがあったのです。
クラウドファンディングというサービスがあるのは以前から知っていて、演劇に関わらず、アーティストや個人、企業を応援するサービスに魅力を感じていました。
演劇の事だけで言えば、「本当に面白くて実力がある人が埋もれている」という現状をここ何年も感じます。そういう人たちを応援したい。だからこそ、今年で29歳になるタイミングで「今しかない」と思い、インターネットで自分のできる事をやっていく覚悟を決めました。まだ初めたばかりなので、模索しながらですが……。
ライターは引き続きやります
代表の家入さんから、僕のライターとしての外部の活動は引き続きやっていいと言われました。
活動の中で知り合った人たちに、CAMPFIREを使ってくれる人が増えればなおハッピー。
なので引き続きライターとしての仕事は絶賛受付中です!
最近では上記のような仕事もやってまして、真面目なインタビュー記事とかを出すと「どうしたの?」と心配されるまでになりました。完全にそういう人だと思われてる。
仕事を選ぶほどの立場でないと思ってるので、基本的には「死ぬ」以外は何でもやります精神でこれからも頑張ります。
ということで「CAMPFIREの茅島直」として、これからもよろしくお願いします!!
ももクロの、モノノフの、杏果推しのための待ち受けも作ったぞ。#ももクロ #momoclo pic.twitter.com/O4EDmrbuFJ
— ちょく(直) (@tyoku_sunao) 2016年5月26日
モノノフとしても宜しくお願いします。
『役者目指してる』って言う必要ありますか?
どうも、昔は演劇やってました、ちょく(直)です。
今はもうパフォーマーではないんですが、高校の同級生とかは今でも尚活動してる人が多く、何だったら一緒に劇中でデュエットやった子が仮面ライダーになったりしています。
かくいう僕もなんとなくで入学した演劇科で演劇やらミュージカルをやり、卒業してからも色んな舞台に出演したりお仕事させて頂きました。
なんとなくで入っちゃったので「俳優になって人気者になって一貫千金じゃー!!」みたいな目標もなく、当時クラスでは浮いていたと思います。たぶん。
それでも10年くらい続けてこれたのは、目立つのが好きとか演じるのが好きとかそういうのではなく、作品を創るのが楽しかったのです。これが今のライター活動に繫がってくるのではないかな、と。
でね、演劇やってた頃に思ってたのが、演劇やってない人によく「役者目指してるの?」とか言われるのです。
「役者目指してるの?」と言われる当事者からすれば何かもどかしい感じしませんか?僕はしました。
「役者やりたい」って言って何もしてない人に「役者目指してるの?」って言うのは正しいと思うんですよ。
ただ、現状俳優として活動してる人に「役者目指してるの?」ってちょっと違うと思ってました。
だって既にお客さんからお金とって観てもらってる時点で役者でしょ?目指すも何も既に役者なんですから。
そりゃその世界知らない人からすれば劇団四季とか文学座とか、有名どころでやってなければ役者とは言えない、という意見もわかります。
ただね、この世界、言っちゃったもん勝ちな所があるんです。
僕も今でこそライターとしてそこそこ書かせてもらうようになりましたが、お金発生する前から「ライターです」って言ってました。言うだけはタダだし、言わないとただのブロガーで変な人だったのです。
それでも、最初はウソでも後から真実に出来るのが今の時代ですから。
この春、専門学校や養成所を卒業してフリーになる演劇人もいるでしょう。最初は厳しいし、バイトしながらオーディション受けるとか、そういう日が続くと思います。
それでも、「役者目指してるの?」と言われたら、「もう役者です」って言っちゃえ。
いっそのこと「来年にはスターになってます」とかもいいですね。
なるかならないかは運だったり実力だったりしますが、‘言霊’とは本当にあるのです。
僕が所属していた劇団は、「海外で通用する」とか「海外公演する」と言いまくってたら本当に海外に行ったし通用しました。
僕も舞台の真中でインド人に拍手っ喝采スタンディングオべショーン経験しましたよ。(自慢)
だから僕も、何かを頑張ってる人に「○○目指してるの?」と簡単に言っちゃいけないなーと思いました。「○○として頑張ってるね」くらい言える大人にならなきゃ。
ということで、僕も言霊を信じて言っちゃいます。
「転職するぞ!」
以上です。
ちょく(直)でした。
去年「エイプリフールで嘘言っていいのは午前中までなのよ」っていう風習を聞いたので、皆さんにも共有しておきますね。#エイプリルフール
— ちょく(直) (@tyoku_sunao) 2016年4月1日
【世界初】バレリーナの足にドリルをつけて穴を掘らせてみた
突然ですが皆さん、バレリーナドリルというのをご存知でしょうか。
そう、90年代に流行った「がんばれゴエモン」シリーズの中でも不朽の名作、
がんばれゴエモンきらきら道中~僕がダンサーになった理由~
というタイトルだけでも懐かしくて震えるゲームの人気キャラクターであるエビス丸のアイテムです。
これです。
エビス丸がバレリーナに扮し、回りながら穴を掘るという最高の技ですね。
ゲームとはいえ、バレリーナ+ドリルというリアルにあるもので構成されたこの技、頑張れ出来るかも?と幼心に思っていました。
ということで、もういい大人になったので今こそ夢を叶えたいと思います。
ドリルシューズを作ってみよう
穴を掘るにはドリルがないと掘れません。まずはバレエのトゥシューズに合うドリルを用意します。今回用意したのはこちらです。
ドリルといえばグレンラガン。ということで、超合金シリーズのグレンラガン漢のドリルセット用意しました。
パッケージには“俺のドリルは天を創るドリルだぁ!”と書いてあります。
すいませんGAINAXさん、今回は天を創ることは難しそうです。
このトゥシューズの先端にドリルをつけます。中から穴をあけてネジでくっつけるという方法を考えたんですが、履いた時につま先が痛いのでは?という事も考慮し、無理やりくっつけます。
接着材はこちら
トゥシューズの先端が木になってるっぽいのでこれを選びました。
コーティング用にこちら
接着した周りを固めるのはエポキシパテ。割れた金属や陶器を修繕するのに使うそうです。
早速ドリルをくっつけてみましょう。
ドリル。
完全に形も大きさも丁度いい。トゥシューズにくっつけるために作られたのでは?と勘違いするレベル。
装着面の余分な所を切る。
切ったら空洞ができたので接着面を多くするために空いた所を適度なもので補います。田中に意味はありません。
接着剤でくっつける。
くっついた
この時点ですでにっぽさがでて嬉しくなりしばらく眺めてしまいました。
これに強度をつけるためにパテで固めます。
パテを少しずつ切り
こねてくっつけます。
出来た。
凄く冗談みたいなものが出来て感動しました。これでバッチリです。
プロのバレリーナとご対面
穴を掘るために葛西臨海公園に来ました。穴を掘っても怒られない所を考えたら海がある浜辺だったら怒られないのでは?と考えたからです。怒られたくない。
プロバレリーナの登場
水谷彩乃
3歳でバレエを始め、日本ジュニアバレエ、AMスチューデンツ(26期生)にて牧阿佐美や豊川美恵子、牧阿佐美バレエ団に師事。 関東国際高校演劇科にてミュージカル、ジャズダンスを始め様々なジャンルの踊りを学ぶ。
09年ベラルーシ国立バレエ学校に留学、11年同校を卒業。
11年よりベラルーシ国立ボリショイ劇場に在籍。全演目に出演。
帰国後はフリーダンサーとして活動中。 2015年4月Japan Dance Innovation "プレミアム・ダンス・ガラ"、2015年東京小牧バレエ団"Vision street wear" web CM 等に出演。
つまりガチのプロバレリーナ。
僕とは高校の先輩後輩という間柄です。こんな企画に来てくれてありがたい。
ちなみにこれまで23年間のバレエ経験の中で、穴を掘った事はないそうです。
何でこの企画に賛同してくれたのか?
“せっかくだから”という理由で観覧車でインタビュー
”バレエ”というだけで一般の人からはお高いイメージと思われる。なのでここ近年は客足は遠のくばかりで芳しくない。だけど、海外のバレエダンサーが街中でバレエ踊ってみるとか、全裸でバレエを踊りドローンで隠すなど、色んな人が見て楽しめるような動画を公開してる。自分自身もバレエがより身近になるように尽力していきたいそうだ。
街中で踊るやつ
A Kind Drone 〜親切なドローン〜 (FULL ver.)
ドローンで隠すやつ
どれも世界初の試み。確かにプロの人がガチでやったら説得力はあるだろう。
ちなみに今回、バレエのターン(回るやつ)で穴を掘るという行為は16世紀からあるバレエの歴史の中で恐らく初めての事であろうということだ。
つまり水谷彩乃さんは長いバレエの歴史の1ページに、名を刻むということになる。これほど名誉なことはないだろう。
いよいよ掘る、そして破損
葛西臨海公園の奥にある浜辺に到着する。いよいよ穴を掘るのだ。夢に見た、グレンラガンのドリルで。
ドリルシューズとご対面
ここで満を持して、作ったドリルシューズを見ていただきます。
笑ってる
これが面白いのか苦笑なのかは分からないが、気にいってくれたようだ。
バレリーナとドリルシューズが出会う、歴史的瞬間である。
回るからには普段の稽古着で踊りたいということで、着替えていただきました。
戻ってくる途中で、「バレエっぽく帰ってきて!」という無茶振りに快く受けてくれる彩乃さん。
今この瞬間、世界で一番バレリーナの無駄遣いをしているなぁと思いました。
掘ってみる
足にドリルを履くバレリーナ
履いた感じは「思ったより違和感はない」とのことです。見た目は違和感だらけですが。
ドリルを地面(砂浜)に刺し、いざ回転。
おぉぉ……回った……!しかも回ったらちょっと沈んだ!掘れてるっぽい!
「あのー・・・先輩」
「ん?なに?」
「壊れちゃいました」
がーん
気持ちいいくらいに壊れてる。
何という事でしょう。回る前につま先立ちで何回も試し試しやっていたとはいえ、およそ1回転で破損してしまいました。
どうやら軸が取り辛く、回りにくいようです。穴を掘るのはプロでも難しいらしい。
少し掘れた
でもめげない
こんなこともあろうかと、修繕グッズを持ってきておきました。
後輩にはかなり申し訳ないなーと思いながら接着します。ほんとにごめん。
更に強度をつけるために再度パテをつけます。
回る人と回らせる人の共同作業
乾くまでグレンラガンを見てもらいます。
このアニメのドリルなんだよ!すごいおもしろいんだよ!と言ったら、
「ふーん」って言ってました。
なんかごめんね。
乾いたので再度チャレンジ
二回目の挑戦、そしてまた破損
無駄にポーズ
今度は方法を変え、彩乃さんの回転を僕が支え、回るのを補助することに。
やってみたけど、支えるのも補助するのも僕が下手過ぎたのでやっぱり1人で回る事に。
プロに迷惑ばっかりかけてる僕。
ちょっと慣れてきたらしい。
おぉ、今度は二回転以上出来てる……!
引き続き回ってもらいます。
結構掘れてるっぽい!
このままいって足全体が埋もれれば最高…
「あっ」
「あ」
「あぁぁ~・・・」
やっぱり壊れた。パテだけでは強度が足りなかったらしい。
呆然とする僕
「彩乃さんさぁ……」
「はい」
「折れちゃったけど、結構掘れたよね…?」
「そうですね……割と掘れたほうだと思います」
「世界初だよね?」
「世界初ですね」
「そうだよね…」
「そうですね…」
ということで、
世界初!穴を掘るバレエダンサー誕生!!!!
壊れたり色々あったけど、子供のころからの夢が叶ったので感無量です。
今回協力してくれた、水谷彩乃さん。これからも色んなことにチャレンジしたいそうなので、穴を掘ってほしいなどの依頼がある場合は連絡してみて下さい。
早速、世界初ドレリーナとしての活動を始めたようです。皆様どうぞよろしくお願いします。
撮影協力
水谷彩乃 (バレエダンサー)
カメラマン
以上、ちょく(直)でした。
【緊急座談会】これからこの業界どうすればよいか考えてみた
先日、私が書いたこちらのエントリーが話題にあがりました。
ひと月前のエントリーに色んな人が反応してくれて、ビックリしました。
しかし、このまま放置するのもあれだし、コメント欄で論争するのもなんか違うかなと思ったので、急遽うちの警備員さんを何名か呼んでお話しました!
これからこの業界どうすんのスペシャル座談会
今回参加してもらったのはコチラの方々。
目線やぼかし入れるよーと言ったら、「別にいい」と言っていました。良い訳ないだろ。
Kさん65歳
勤続6年
Uさん60歳
勤続5年
Zさん58歳
勤続10年
S君24歳
勤続3年
Hさん49歳
勤続10年
以上、60代、50代、40代、20代のメンバーでお送りします。
見事に分かれた。
何故人が集まらないか考えよう
まずは何で集まらないのかを考えたいんですけど、皆さんは何でこの警備員になろうと思ったの?
俺たちはちょっと前の就職難の時期に入ったんだけど、そもそも仕事がなくてね。清掃員か警備員かしか仕事がなかったのよ。
あー、なるほど。確かに40代~60代の人達ってバブルが弾けたりとか色々あった時代だもんね。
そうそう。前はもっと給料安かったけどね。
S君は?雄一の20代ですけども。
僕は最初単純に学校が近かったからですね。何となくで入りましたけど、最初警備員やるとは思いませんでした。
それは何で?
いやー、正直最初はダサいなーって……。
だろうね。僕も最初思ってたもん。親の会社だけど。
今も思ってるんですか?
今は思ってないよ。むしろ大変な職業だと思ってる。思ってるけど……世間の、特に若い人はダサいと思ってるんだろうなーと思ってる。僕自身そうだったから。
何でダサいと思うの?
何でだろうね?単純に立ってるだけだし高齢の人達しかいないイメージだったからかな。実際多かったし。でもやってみるとそんな事なかったし、若い人たちもいた。あと、高齢の人達のほうが凄くイキイキと働いてた。それで、恥ずかしくなってナメてたら失礼だな、って思ったのよ。
でも若い人でも高齢の人でも、最初からナメて入ってくる人もいるよ。そういう人は忙しい現場に入るとせっかく教えても続かなくてやめちゃう。
忙しく動いてるイメージがないんだろうね……。早い人は研修段階でやめちゃうからね。あまりのギャップに。S君はダセぇと思いながらも何で続けられたの?
もうダセぇと思ってないですよ。普通に楽しいです。仕事の内容も勿論ですけど、一緒にやってる仲間とやるのが楽しいですね。
なるほど。まぁ君一回やめてるけどね。
それは学校卒業して就職したからしょうがないじゃないですか(笑)でも、それこそ仕事辞めて戻ってきたのは知った仲間がいるからです。
出戻り。
出戻りですけどね。もういいじゃないですか(笑)ちゃんと働いてるんだから!
でもそれは俺達もあるよ。合う合わないはあるけど、一緒にやってて楽しくないと続かないでしょ。それは警備員同士じゃなくて、作業員さんや監督さんとかも皆そう。コミュニケーションちゃんと取ってやれば楽しいんだから。
やっぱりそうなんだよね。実際僕なんか皆さんからみれば若造のペーペーだけど、ちゃんとコミュニケーション取ってるからこういう風に話せるって言うのもあるし。モノじゃなくて、人を扱ってるわけだから。そこは意識してる。
どうやって人を集めるか
じゃあどうやったら世間とのギャップを埋めて人を集めるかを考えましょう。
やっぱお金じゃないですか?
うん。
うん。
そう。
金。
だよね~。いや、わかってるんですけどね。これがなかなかどうして上手くいかないのよ。
何で?
まず、工事現場の入札する予算の中には誘導員の積算単価も組み込まれてるんだけど、その値段が安いのよね。まぁ今は社会保険とかもあるから昔よりかはかなり良くなったんだけどね。
確かに、昔はもっと給料安かった。3年前は7000円とかだったもんな……。
今はうちだと皆8300円からだよね。勤続年数とか資格持ってる人によって違うけど。それでもかなり頑張った方だけどね。
何で安かったの?
予算の中に誘導員の項目がなかったんですよ。なかったというより、道路資材やそれらのくくりの中に入ってた時代もあったんだって。でも値段が上がらない理由の一つに5,6年前の警備業界自体の値段のたたき売りしてた時代があって、それで軽視されたのもあると思う。
まぁでもそれって正直、働く俺たちには関係ないんだよね……。そっちの都合もあるだろうけど、こっちは働かないといけないし、繁忙期過ぎても仕事がないのは俺たちのせいじゃないしね。
完全にごもっともですわ。こればっかりはその通りだし、企業努力と業界全体が何とかしなきゃならん問題。
それに対して何か行動してるの?常務は。
僕のしてる事……まず、会社としては繁忙期過ぎても仕事がなくならないように色んなとこに営業かけたりする。それでも値段は落とさないで、「うちは社会保険や人材維持のためにやってる事諸々の経費でこんだけ必要です」ってちゃんと説明するようにしてる。とりあえず、建設業の人達にも周知してもらいたいから。
それでも給料が上がらない事に関しては?
何か色々胸が痛いけど……後は警備業界全体が頑張らなきゃいけない課題だよね。業界では警備業共通の見積っていうのを作って、それを基に業界全体で値段を上げよう!とは言ってるのよ。こっちとしては皆には最低10000円は払いたいんだよね。
欲しいな~~。一日10000円。
だよね。そのくらい出せば多少は今より人が集まると思うし、若い人が入って誘導員のクオリティ維持にもなると思うんだよね。
何で若い人が欲しいの?おじいちゃん世代じゃダメなの?
単純に今現役でやってる高齢の人達がいつまで続くかわからないでしょ?
確かに。
最近すぐ身体に来るしな……。
そうでしょ?それに近い将来東京オリンピックもあるし。別に見栄張りたいとかじゃないけど、そういう所を警備するのって若い人のほうが見栄えがいいじゃないですか。まぁうちは道路工事に出す交通誘導だから関係あるかどうかって言ったら微妙ではあるんだけど……。
東京オリンピックの頃にはもう完全じじいだからなー。それこそまだ働いてるかどうかも微妙。
僕はまだ20代ですけどね。
ね?4年って結構でかい数字なんですよ……。
いつか仕事がなくなるんじゃないかという不安
何でこうも若い人が~~!って言ってこだわってるのはもう一つ理由があるんですよ。最近、車に自動運転が実装されたでしょ?
そうだね。
それがどうしたの?
あれ、普通に怖くない?
まぁ警備してる身としては怖いね。こっちの誘導の相図伝わるのかな?っていうのはある。
あー、それはそれで怖いんだけど。そうじゃなくて、仕事が全部ロボットに取られちゃうんじゃないかな?っていう心配。
えー、そんなすぐにはならなくないですか?
そうかもしれないけど、それでもあと20年以内にはそういう技術出てくると思わない?そんなん出たら「ロボットにやらせろよ」って言うと思う。堀江さんあたり。
そう。
言うかなー?
いや堀江さんが言わなくても誰かしら言うと思う。そしたら警備業だけじゃなく建設業全体が危うい。さっきも言ったけど、こういうのって生のコミュニケーションがあって初めて成立することだから。昔、うちの警備員も対応がすごく良かったからって区長に感謝状もらった事あるでしょ?警備員の誘導ってそういう事だと思うんだよね……。
そうだね。俺も今日誘導中に通行人に「邪魔だバカヤロー!!」って言われた。これも生のコミュニケーションだよね。
そうかもしれないけど、そこは普通に気をつけようよ。
はい。
やっぱり生きた人間がやるからこその安全な誘導だし、ロボットじゃなくて生きた人間にやらせるから意味があると思う。だからその辺の事も今後の課題なのかな~と思っております。
ロボットが誘導するのも見てみたいけど……。
それはまぁ僕も正直ちょっと見てみたい。
……ということで、弊社隊員の生の意見を聞きました。この後、ご飯おごったりして仕事の愚痴やらなんやら聞いたけど、僕ら上の立場の人が従業員に出来る事って実際こういう事しかなくて。
それでもこうして話を聞いたりすることで分かる問題もあったり、良好な関係が出来あがってくるものだと思う。
これは警備とかそういうの関係なしに、どんな職業にも言える事なんじゃないかな?と思います。
会社や業界の愚痴をこぼすのは個人の自由だけど、それ以前に何か行動してるのか?独りよがりになってないか?と振り返るのは大事なことだと思いました。
今回の件で課題が山積みだと再認識したので、今度は警備業界のもっと偉い人とお話してこういう形で公開していこうと思います!